事例紹介

アイデアや困難なことを分かち合う

アイデアや困難なことを分かち合う

一般社団法人つぼみの西村さん(代表)は、1人親家庭が子育てに苦労しているニュースをきっかけに、すぐ行動を起こしました。子ども食堂、学習支援、地域食堂を次々と立ち上げ、ボランティアさんと一緒にエネルギッシュに活動しています。

西村さんへ熱いお話しをうかがいました。

Q1.団体を立ち上げたきっかけはなんですか?

コロナ1年目で、飲食店が軒並み閉まった時に、テレビでニュースを見ました。パートを辞めさせられたお母さんが、生活費が少なく子供を育てるのに苦心しており、長女がアルバイトをして生計を立てているという内容でした。その時、私は中学生の給食のお手伝いをしていましたが、衝動に駆られて仕事を辞め、ボランティア活動を始めました。いろいろ探している時に、子ども食堂やコミュニティカフェをしている団体さんを通じて、ひとり親家庭居場所やお母さんやお子さん達のことを考える人たちとお友達ができました。
そしてこども食堂・学習支援の居場所を作るセミナーに参加したところ、(社福)東灘区社会福祉協議会から活動の場所や支援についての提案をいただき始める決心をしました。
すでに、自宅を解放して月1回子供たちを招いて活動を始めていましたので、
新しい場所でスムーズに、こども食堂・学習支援をスタートしました。

 

Q2.どんな活動をしていますか?

大きくは3つの活動をしています。
1)子供食堂・学習支援「瞳」:月4回
2)居場所づくり「つぼみ」(地域食堂):週1回
3)居場所づくり「夜ご飯菜彩」(地域食堂):月2回
近いうちに第4の活動として、「夜ご飯菜彩」の場所で、子ども食堂学習支援を開きたいと思っています。
塾に行けない子供たちが、わからないという理由で勉強が嫌いにならないように、学習支援の場でしっかり聞いてわかるようにする。そうすることで、学校の勉強が楽しくなればいいなと考えています。女子高生・大学生の学生さんとのマンツーマンでお勉強するシステムです。

Q3.活動して楽しい事はなんですか?

子ども食堂・学習支援では、挨拶もしなかった子どもが、自らわからないところを聞くようになりました。学校でいじめられている子どもは、毎回来るようになり、自分の居場所をみつけました。
また、1人の中学生の男の子の場合は、大学生のお兄ちゃんと話すことによって、今の環境を変えたいと言う思いが強くなり、少しずつですが、勉強に向かうようになりました。
今は週に3回LINEでの自宅学習も行っています。またこの中学生は教える立場になりたいと小学生を教えに来たりしてくれます。
このような成長を見られたときに私たちは無類の喜びを日々感じています。

居場所づくり「つぼみ」では、「家にいても仕方がない。ここで顔を見て、誰かとおいしいものを食べて楽しく過ごすことが嬉しい」と雨の日も欠かさず来て下さるファンがいる事です。

居場所づくり「夜ご飯菜彩」では、「1人ではこんなにいっぱいお野菜を食べられないわ」とおっしゃる高齢者の方をはじめ、1人暮らしの方、家族連れの方も常連さんとして定着しつつあります。いつもなら出会えないであろう人たちと一緒の食卓を囲むこと。
その笑顔を見るとき、ジーンと嬉しく思うのです。

 

Q4.皆さんへのメッセージ

私たちにできることがあれば、出来る限りのお手伝いをします。体が1つですので、人的なお手伝いはできませんが、アイデアや困難なことを分かち合う事はできると思います。

 

団体名称

一般社団法人つぼみ

活動内容

こども食堂・学習支援、居場所づくり(地域食堂)

設立

2022年7月21日

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