事例紹介

頑張っている姿を応援したい

頑張っている姿を応援したい

子どもたちが音楽を通して自由にのびのびと自己表現し、『できるようになった!』『挑戦してみた!』という自己肯定感の積み重ねをサポートする『Fir-St-Art(ファーストスタート)』代表 岡田嶺さんにお話を伺いました。

Q1.活動をはじめたきっかけは何ですか?

娘が不登校になり、親の会などに参加する中で思いを同じくする仲間に出会い自分達でも何かできないかと思い始めて、立ち上げを考えたのが現在副代表をしている不登校支援団体の『C.P.P.A.』。

その中でも特に自分が音楽関係の仕事をしていることから、不登校の子どもたちに何か音楽をきっかけとした支援がしたいと思い、『Fir-St-Art(ファーストスタート)』を立ち上げました。

 

Q2.どのような活動をされていますか?

音楽を中心としたクリエイティブな分野に特化したワークショップをメインに活動しています。フリースクールなどの学校外の学びの場に訪問する形で、デジタル機材を使ったDTM(Desk Top Music)や吹奏楽器、打楽器など本物に触れながら自由に自己表現してもらえる機会を提供しています。また他の団体と協力してイベントを行ったりもしています。

学校に行きづらいなと思っている子どもたちの心が少しでも癒され、ちょっとずつでも自信につながるお手伝い、きっかけ作りができたらいいなと思っています。

イベントの様子『わくわくわーくしょっぷvol.2』

 

Q3.実際にご活動をされてみてどうでしたか?

初めのうちは、毎回テーマややることを決めてワークショップをしていたのですが、大体その通りにはいかないですし、参加する子によってやりたい事、できることは本当に様々なので、今ではかっちりとしたプログラムは決めずに臨機応変に対応するようにしています。ワークショップにより到達する結果が大事なのではなくて、上手くいってもいかなくてもそのプロセスが大切であり、そこが自分たちの活動に求められていることなのだと気づきました。目標に向かって結果を求めている子にはそれに向けたサポートをしますし、とにかく目の前のことが楽しいという子はそれでも良し、としています。

あるフリースクールで楽器に興味を持ち、頑張って練習してバンドも組み、大きなイベントへの出演を果たした子どもたちがいるのですが、その経験がとても大きな達成感や刺激になったようで、その後新たに高校に進学し、またバンドを組んだよ、という話も聞き本当に嬉しかったです。自分達の活動が子どもたちの次のステップへのきっかけを後押しできたのかな、と実感しました。

 

Q4.今後の展望を教えて下さい。

できれば、拠点を持ち、継続してできる音楽サークル活動のようなこともしていけたらいいなと思っています。そこでは不登校かそうでないかなども関係なく、また世代も関係なく大人も子どもも自由に混ざり合える場所になることが理想です。スタジオやイベントスペース付きの『居場所』が夢ですね。

 

Q5.CS神戸に相談してよかったことは何かありますか?

いかにやりたい気持ちを形にしていくか、事業計画の作成に始まり、書類的なサポートはもちろん、気持ちのあり方、考え方もたくさん学ぶことができました。また個別相談だけでなく、起業セミナーを受講したことでその時の受講メンバーと切磋琢磨できたのも大きかったと思います。今でもつながり、一緒にイベントをしたり交流をしたりしています。この活動をしていると、横の繋がりがいかに大切か実感しますし、今も継続して様々な形でCS神戸と関わることで新たなコミュニティーが広がりとても有難いです。


軽いフットワークで、型にはまらず色々なことに挑戦し人脈を広げて活動されている岡田さん。2024年7月には、一般社団法人として法人格も取得されました。

今後も夢に向けてどんどん突き進んでいっていただきたいです。

 

団体名称

Fir-St-Art

氏名

岡田 嶺

活動内容

音楽を中心としたクリエイティブな分野に特化したワークショップ活動を行う

設立

2022年(法人化は2024年7月)

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