NPOの可能性を学ぶ!
NPO研究員の前田優子さん。
国際機関を退職後、専門を生かしたシニア起業の準備をするかたわら地域貢献事業へも関心を寄せ、CS神戸で3ヶ月間、NPOについて研究されています。
どのような研究をされているのか、お聞きしました。
Q1. 何を研究されているか教えてください。
CS神戸での学びは3点あって、(1)神戸の人々がどのような地域課題にどう取り組んでいるか、NPOの現場を知る、(2)明舞団地のコミュニティ再生プロジェクトに関わり、人材発掘の手法を学ぶ、そして(3)私の専門領域の広報に因んで、NPO広報の課題を探り解決策を提案する、というものです。3ヶ月でこれだけ盛りだくさんの研究をするのも大変ですが、NPOの色々な側面を知ることができて面白いです。
Q2. CS神戸で研究員をされるきっかけは何ですか。
60歳を機にそれまで勤めていた国際機関を退職し、神戸に戻ることを決めた時、Big Issue Japanを運営する古い知人に社会貢献にも関心があるので面白い人はいないか相談したところ、CS神戸の中村理事長を紹介されました。夏休みに帰省していたときに理事長にお会いし、NPO研究員をしてみては、と誘っていただいたのがきっかけです。
Q3. 研究の成果はいかがでしょうか。
様々なNPOを盛り立て地域貢献したい人の背中を押すという中間支援組織ならではのイベントが盛りだくさんで、上辺だけかもしれませんが、地域活動の多様さを垣間見ることができました。何より、背中を少し押してあげるだけで生き生きと活動に乗り出せる人がこんなに多いのだと知れて、嬉しく思います。肝心の広報研究では、広報に割く時間も金も人もないNPOの現状をなんとか変えることはできないか、少しでも実践可能な提案ができるよう案を練っているところです。
Q4. ここでの研究をどう生かしていく予定ですか。
私のセカンドライフでは専門の広報関連での起業に加え、これまでの知見を生かしながら地域社会を盛り立てるような活動をしていきたいと考えています。社会的養護が必要な人への支援や多世代コレクティブハウジング、古民家を生かした居場所カフェの運営など、いくつか興味のあるものはありますが、まだ具体的には動き出していません。神戸での生活基盤が整い次第、地域貢献プロジェクトも始動させたいと思っています。そのときにはこの3ヶ月間に学んだことが、大いに生きてくると信じています。
Q5. 今後、研究員を目指す方へのメッセージをお願いします。
CS神戸にはNPO研究員という「手の内を全て見せてくれる懐の深い制度」があります。大学の研究者だけでなく、地域社会の担い手となって地域を盛り上げていきたいと願っている人にも門戸が開いているので、ぜひトライしてみてください。
氏名
前田 優子