お知らせ

【開催報告】ニッセイ財団助成事業「助け合いプラットフォーム構築事業」が終了しました

2024.08.05

1.「助け合いプラットフォーム構築事業」の概要

【目的】地域包括ケアシステムの特に共助部分を充実させることで、何歳になっても安心して暮らせる地域をつくる

【事業期間】2021年10月~2023年9月

【助成額】合計400万円

【対象地域】神戸市東灘区、灘区

【成果】

①共助部分の団体立ち上げについては、13団体の伴走支援を行った。

②公助部分の充実については、「地域包括ケアシステム神戸市民版研究会」より神戸市介護保険課に提言書を提出した。公助の充実につながる足がかりを得ることができた。

 

2.詳細

ニッセイ財団さんから「地域福祉チャレンジ活動助成」をいただき、2年間に渡り「助け合いプラットフォーム構築事業」を実施しました。一人暮らしの高齢者が増える中、全ての高齢者が、地域包括ケアシステムが謳う家から徒歩30分圏内に公助・共助両方のサービスにアクセスできる仕組みづくりを目指しました。

第一に「共助」を担う団体が絶対的に不足しているとの認識から、共助部分を担うグループづくりを行いました。まず対象地域のほぼ全ての地域包括支援センターへヒアリング調査を行い、共助部分の高齢者のニーズを把握しました。「居場所や地域食堂」、「気軽にできる運動」、「ちょっとした生活支援」というニーズに対応するグループを立ち上げるためのグループ養成講座を開催しました。「地域ボランティア養成講座 in ひがしなだ」と「地域ボランティア養成講座 in なだ」を開催し、参加者の中からラジオ体操のグループや身近な地域でウォーキングをするグループが立ち上がりました。加えて子ども食堂や地域食堂の立ち上げも応援することで、計13のグループの立ち上げをお手伝いすることができました。

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第二に、「公助」部分の充実については、地域包括ケアシステムの公助部分について神戸市介護保険課さんに提案書を提出しました。ケアマネージャー、認知症当事者の家族、研究者、NPO法人スタッフによる「地域包括ケアシステム神戸市民版研究会」を計10回開催し、公助・共助の情報一元化、地域ケア会議のオープン化、共助部分を担うグループ立ち上げ講座の実施、の3点について提案をしました。これからも改善に向けた議論を続けていきたいと思います。

 

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